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ヴォルミルヒザウ
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昨日一つ新しいドイツ語を覚えた。Eierlegende Wollmilchsau、日本語に訳すなら「卵を産む毛乳豚」。なんでもできちゃう人やモノのことで、要するに「卵(Eier)を提供する鶏、ウール(Woll)を提供する羊、ミルク(Milch)を提供する牛、そして肉を提供する豚(Sau)が一つになったかのようなマルチぶり」を言っているのだが、必ずしも褒め言葉ではなく(そういう場合もあるにはあるようだが)、皮肉で使われることが多いらしい。実際、具体的に想像してみると、あんまり喜べない姿が浮かび上がってくる・・・。wikipediaに載っているイラスト(→こちら)なんて喜べないどころか、気持ち悪い。

wikipediaの記事(→こちら)によると、1968年にドイツ連邦軍の隠語として「Eierlegendes und milchgebendes Wollschwein(=卵を産み、牛乳を与えてくれるウール豚)という表現が誕生し、その後70年代にはEierlegende Wollmilchsauと、さらにコンパクトな形になったそうだ。連邦軍においては主に「多目的戦闘機」を指す言葉として使われていたとのこと。

それにしても、「多才さ」が「家畜の合体」によって表現されているという事実は興味深い。しかもここはドイツ、やっぱりこういう場合、本体(というか肉代表)は豚なんだなぁ・・・と妙に感心してしまった。
by kyuco | 2008-06-19 08:13 | 言語-ドイツ語/外国語
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