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いい塩梅プロジェクト
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愛・地球博跡地である「モリコロパーク」の見学会に参加してきた。写真はそのときのもので、旬のヤマモモと、「サツキとメイの家」(中は見ていない)。

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最近ラジオでニュースを聞いていて気になるのが、事件などに関する報道で「・・・であるということが、警察への取材で明らかになりました」という表現。初めてこれを聞いたとき、即座に意味が理解できず、聞き間違いかとさえ思ったのだが、その後何度も耳にして、最近はこういう場面で必ずこの表現を使っているのだということが分かってきた。たしかに「報道機関が警察に取材をして分かったこと」を流しているんだろうけど、なんとも唐突な感じがする。いつの間にこんな言い方をするようになったんだろう。ためしに「警察への取材」で検索してみたところ、似たようなことを言っているこんな記事が出てきた。どういう事情があるのか知らないが、そんなこと言いだしたら、そのうち、なんでも「○○への取材で明らかになりました」と言わなければならなくなるのではないかしら。

ついでに、もう一つ。オンライン新聞の、インタビュー記事や、「首相ぶら下がり」などの取材の記事の書き方が非常に気になる(というより不快である)。たとえばこれ。総理大臣と記者のやりとりが「詳しく」書かれているというが、実際には、総理大臣の言葉が一言一句逃さず「テープおこし」状態で書かれているだけである。こういう「正確さ」は、報道において求められる「詳しさ」とイコールではないと思う。私も素人ながら、人にインタビューをしてそれを記事をまとめるという作業をしたことがあるので、なんとなく分かるのだけれど、録音をおこしたまんまのものを文字で読むと、音声で聞くのとはかなり印象が異なる。対話の中身や、その対話によってひしひしと伝わってきた相手の印象を「正確に」伝えようと思うからこそ、テープおこしをしたものに手を加えることが必要になる。もっとも、そのまま掲載することでネガティブな印象が強調されることを狙った、「あえて」の手法なのかもしれないけれど、そういうやり方って、いやらしいだけじゃなくて、手抜き仕事だなあ、という気がする。おまけに、上にあげた例に至っては、この内容の記事に、「ムーンウオークはちょっと記憶ないけど」という、小学校の国語の授業などでやった記憶がある「この文章に題名をつけなさい」あたりからやり直してほしい感じのタイトルがついている。これも、問いただせば「意図的」ってことになるんだろうけど、「意図的」で認められることにも限度というものがあってしかるべきではないかしら、と思う。

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先日、青年海外協力隊の活動でガーナに旅立つ妹に何か良い料理本を持たせたいのだけど・・・と母が言うので、本屋であれこれ見てみたところ、これだ!と思うものに出会った。私自身、ドイツにいたときに日本の家庭料理の本を1冊持っていたのだけれど、食材といい調味料といい、現地では入手困難もしくは高価なものがちょこちょこ紛れ込んでいると、なかなか作ろうという気にもならないもので、事実上「観賞用の写真集」だった。そんなものをあげてもなぁ・・・と思っていた私の目に飛び込んできたのは、「らくしておいしい塩味レシピ」。通常、醤油で味付けするものだと思われている煮物も炊き込みご飯も、塩だけでこんなに美味しくできるんですよ、という内容のもので、これはいい、と思った。塩だったら、世界中どこでも手に入る。しかも、塩加減というのは簡単なようで奥が深い(と私は思っている)。こんな機会に、塩を極めるのも悪くないのではないかしら。・・・と考えるうちに、自分の方がトレーニングしたくなって、妹が発った翌日、自分にも1冊購入した。2年後、妹が大きく成長して帰ってくる頃には、「いい塩梅」を心得た姉になっていたいものである。
by Kyuco | 2009-06-27 18:40 | できごとの記録
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